革工房OHANAでしか作れない革製品。
革は、同じものが二つとありません。
同じ種類の革でも、一枚一枚、表情が違います。
傷の入り方も、繊維の細かさも、厚みも違う。
だから、革を見ずに、決められた形だけを切り出していくような仕事はしたくありません。
一枚一枚の表情を見て、厚みや繊維の向きを確かめる。
どこを使い、どこを使わないのかを決める。
革の良さを生かせる場所を考えながら、裁断する。
それは、製品が完成してしまえば、ほとんど気づかれないことかもしれません。
裁断のわずかな違い。
革と革が重なる部分の厚み。
縫い目の間隔や、糸を通す位置。
力がかかる場所の補強。
使い続けたときに革がどう動くのか。
一つひとつの工程で、
「これで本当にいいのか」と考えます。
完成してしまえば見えなくなるところ。
使っている人には気づかれないところ。
そういう細かな部分にこそ、職人の仕事が表れると考えています。
もちろん、ただ細かく、きれいに作ればいいわけではありません。
見た目だけを整えることよりも、
実際に使ったときにどうなのかを大切にしています。
手にしたときの感触。
物を入れたときの使いやすさ。
毎日使ったときの丈夫さ。
何年も使った後の革の状態。
作っている今だけではなく、
その製品が使われている何年後かまで想像して作る。
使う人が何年も使い続けたとき、
壊れにくく、使いやすく、そして美しい。
時間が経つほど革に味わいが生まれ、
傷や色の変化さえも、その人だけのものになっていく。
新品のときが完成ではなく、
使い続けることで、少しずつその人のものになっていく。
そんな製品を作りたいと思っています。
だからこそ、手間を惜しまない。
効率だけを優先しない。
早く作ることだけを目標にしない。
見えないところだからといって、妥協しない。
一つの製品を作るために、
手間のかかる工程があれば、必要なだけ手をかける。
もっと良くできると思えば、やり直す。
自分が「これでいい」と納得できないものを、
そのままお客様に渡すことはしたくありません。
革製品は、使い捨てるものではないと思っています。
長く使ってもらうものだからこそ、
最初に手にしたときの美しさだけではなく、
何年か先の姿まで考えて作りたい。
そのために必要なのが、
長年の経験と、毎日革に触れてきた手の感覚です。
革を見て、触って、曲げてみる。
この革なら、この厚みなら、
この場所はこうしたほうがいい。
頭で考えるだけでは分からないことも、
手を動かしていると分かることがあります。
そうやって積み重ねてきた経験を、
一つひとつの製品に落とし込んでいく。
精巧であること。
精密であること。
丈夫であること。
そして、それぞれのパーツが主張するのではなく、
革、糸、金具、そのすべてがひとつになって、
革そのものと一体になったような美しい佇まいであること。
どこか一部分だけが目立つのではなく、
全体を見たときに自然であること。
手にしたときに違和感がなく、
使い続けるほどに馴染んでいくこと。
それらすべてを、
長年の経験と手の感覚で形にしていきます。
革工房OHANAが作っているのは、
革を使った「モノ」だけではありません。
その人がこれから何年も使っていくものを作っています。
だから、一つひとつに責任を持って作りたい。
「良いものを作る」という、
当たり前だけれど、簡単ではないこと。
流行や効率に流されず、
自分が良いと思えるものを、
自分の手で、きちんと作る。
それを一つひとつ積み重ねていくことが、
革工房OHANAのものづくりです。
革工房OHANAが求めるものづくりを、
たしかな品質として具現化する職人。
これからも、手を抜かず、
ごまかさず、
一つひとつ、丁寧に作り続けていきます。